創造工学科
学科紹介
科学技術分野の融合化・複合化が著しく進んでいる現在、社会が真に求める人材は、これまでの専門分野に偏った技術者ではなく、多様な知識や技術を有し、グローバル化にも対応できる新しいタイプの技術者です。創造工学科ではそのような人材をより的確に育成することができるように、2系・6コースで構成されています。
入学して1年半の間、専門分野の基礎を広く学び、その後にコースを選べるため、自分に合った専門分野に進むことができます。
コースに進んだ後、各コースの専門分野の知識や技術を修得すると同時に、社会が要求する多様な技術者に必要な専門分野にとらわれない技術全般に関する基礎的素養を十分に身につけることができます。
特に、工学教育への動機づけ教育を低学年時から発達段階に応じ実施する体制が整えられているので、現場に即した創造的で総合的な実践力を身につけることができます。
また、専門分野に加えて、技術者としての倫理観、豊かな教養と語学の素養を身につけることで、世界で活躍できるグローバル技術者になることができます。
教育上の目的
本校の教育理念は「幅広い工学基礎と豊かな教養を基盤に、創造性、多様性、学際性、国際性に富む実践的な高度技術者の育成を目指す」であり、この教育理念に従って、人に優しい、自然と共存できる技術の開発に携わり、環境問題・食糧問題・エネルギー問題・自然災害問題・高齢化社会問題・都市問題など今日的な諸課題について柔軟に対応できる技術者を育成することを目指しています。養成する人材像は、次のとおりです。
(1)幅広い工学に関する基礎知識と主体性を身につけた技術者
(2)専門工学に関する高度な知識と創造性に富み、実践力を身につけた技術者
(3)自己啓発・向上能力に富み、「ものづくり」を通して社会の発展に貢献できる技術者
(4)多様な価値観を理解し、学際的な技術分野で活躍できる技術者
(5)国際社会で活躍できる広い視野と教養をもつ技術者
アドミッションポリシー(求める学生像)
本校では、本科5年間と専攻科2年間を有機的に連携させた教育プログラムを通し、幅広い工学基礎と豊かな教養を基盤に、創造性、多様性、学際性、国際性に富む実践的な高度技術者の育成を目指します。特に、人の営みから発生する課題や自然災害などがもたらす課題など人類が直面する大きな課題の解決に率先して取り組み、現代社会が抱える様々な課題を解決できるとともに、未来へ希望をつなぐ技術を創成できる技術者の育成を図るため、本校では基礎学力のある中学校卒業生等で次のような人を求めています。
1)ものづくりに興味がある人
2)チャレンジ精神がある人
3)他の人と協力して作業ができる人
4)物事を粘り強くやり続けることができる人
5)社会に貢献したいと考えている人
系
環境・エネルギー工学系
・系紹介
環境・エネルギー工学系は、自然を対象とし、持続可能な社会を築く上で解決しなければならない環境問題、エネルギー問題及び食糧問題などの諸課題に取り組む技術者を育成することを目的としています。
この諸課題に対応するために必要不可欠な技術分野として「エネルギー」、「化学」、「環境・生命」をそれぞれの教育の柱とした「エネルギーコース」、「応用化学コース」及び「環境生命コース」の3つのコースで当系は構成されています。
また、本校の所在する有明地域では環境・エネルギー産業の創出に力を入れており、自治体・企業などとも連携し、地域的な課題を教育に取り入れることも可能であると期待されています。
当系では、環境工学やエネルギー工学などの環境やエネルギーに関する講義や演習などを系共通科目として取り入れ、環境やエネルギー分野で活躍できる技術者としての基盤教育を行うとともに、各コースにおいては関連技術分野の基礎から、環境・エネルギー技術への応用分野に関する科目を配置しています。
・教育上の目的
自然と向き合い、環境問題、エネルギー問題及び食糧問題などの諸課題に取り組む技術者の育成
・アドミッションポリシー(求める学生像)
1)数学や理科への勉学の意欲が高く、実験が好きな人
2)より高度な専門知識を身に付けようとする意欲がある人
3)さまざまな事柄に科学的な興味をもつことができる人
人間・福祉工学系
・系紹介
人間・福祉工学系は、人間を対象とし、人々の生活の質の向上を目指して都市問題、高齢化社会問題などの諸課題に取り組む技術者を育成することを目的としています。
これらの諸課題に対応するため「知能機械・福祉工学」、「情報システム」、「建築デザイン」をそれぞれの教育の柱とした「メカニクスコース」、「情報システムコース」、「建築コース」の3つのコースで当系は構成されています。
また、三池炭鉱閉山後の人口減少に伴う新たなまちづくりの問題や高齢化への対応など、有明地域が抱えている課題を教育に取り入れています。
当系における基盤教育として、社会福祉や生活支援、生体機能、人間工学などの社会生活や福祉に関する3コース共通科目を配置し、座学や地域での演習などを通して、都市問題や高齢化社会問題に対応できる技術者の基盤を養成します。また、各コースにおいては人間・福祉工学関連技術分野の基礎から応用に関する科目を配置しています。
・教育上の目的
人々の生活の質の向上を目指して、都市問題、高齢化社会問題などの諸課題に取り組む技術者の育成
・アドミッションポリシー(求める学生像)
1)数学や理科はもちろんのこと、その他のいろいろな分野に興味がある人
2)ものの仕組みや原理に関心があり、専門知識を身につけたいと思っている人
3)ものづくりを通して人々の生活を豊かにすることに意欲がある人
教員紹介
環境・エネルギー工学系
常勤(令和6年4月1日現在)
職名 |
氏名 |
担当教科目 |
専門分野 |
教 授 (薬学博士) |
冨 永 伸 明 |
基礎生物,生物工学 |
生化学 |
教 授 (博士(工学)) |
劉 丹 |
化学工学,分析化学 |
分析化学,環境工学 |
教 授 (博士(工学)) |
榎 本 尚 也 |
物理化学,物理化学実験 |
無機材料化学 |
教 授 (博士(工学)) |
南 部 幸 久 |
エネルギーシステム,電気電子設計 |
通信工学 |
教 授 (博士(工学)) |
石 丸 智 士 |
電子工学,電子デバイス工学 |
半導体物性,光電気化学 |
教 授 (博士(工学)) |
小 林 正 幸 |
生物物理化学,酵素化学 |
生物物理化学 |
教 授 (博士(工学)) |
河 野 晋 |
電気機器,高電圧工学 |
パルスパワー 工学 |
教 授 (博士(工学)) |
田 中 康 徳 |
無機化学,材料化学 |
溶射工学,無機材料化学 |
教 授 (博士(情報工学)) |
尋 木 信 一 |
情報処理Ⅰ・Ⅱ,計算機工学 |
ソフトウェア工学, 教育システム情報 |
教 授 (博士(工学)) |
大河平 紀 司 |
高分子化学,機器分析学 |
高分子工学,計算化学 |
准教授 (博士(工学)) |
出 口 智 昭 |
微生物工学,食品工学 |
微生物工学 |
准教授 (博士(工学)) |
近 藤 満 |
応用化学演習Ⅰ,反応工学 |
化学工学 |
准教授 (博士(人間・環境学)) |
藤 本 大 輔 |
有機化学Ⅰ・Ⅱ |
有機化学 |
准教授(博士(工学)) |
鷹 林 将 |
電気磁気学Ⅰ・Ⅱ,電気電子設計 |
プラズマ工学,炭素材料科学 |
准教授 (博士(情報工学)) |
石 橋 孝 昭 |
電気回路Ⅰ,制御工学Ⅰ |
信号処理 |
准教授 (博士(環境共生学)) |
内 田 雅 也 |
環境エネルギー工学概論,環境化学 |
環境化学 |
准教授 (博士(工学)) |
清 水 暁 生 |
電子回路Ⅰ・Ⅱ,エネルギー工学実験Ⅰ |
電子回路 |
講 師(博士(農学)) |
石 川 元 人 |
生物化学Ⅰ,工学基礎Ⅲ |
生物有機化学 |
講 師 (博士(工学)) |
白 川 知 秀 |
基礎電気回路, エネルギー工学実験Ⅰ・Ⅲ |
パワーエレクトロニクス |
助 教(修士(工学)) |
髙 木 智 士 |
電子計測,流体工学 |
電気力学 |
非常勤(令和6年4月1日現在)
氏名 |
担当教科目 |
備考 |
泉 勝 弘 |
電力発生工学,エネルギー資源 | 有明高専名誉教授 |
吉 田 正 道 |
機械工学基礎Ⅰ・Ⅱ,伝熱工学,内燃機関 |
有明高専名誉教授 |
勇 秀 忠 |
技術者倫理 | ㈱興和測量設計 取締役 |
久 原 正 也 |
技術者倫理 | 三菱重工業株式会社 |
江 頭 力 |
品質管理 | 九州エレクトロン株式会社 |
人間・福祉工学系
常勤(令和6年4月1日現在)
職名 |
氏名 |
担当教科目 |
専門分野 |
教 授 (工学博士) |
菅 沼 明 |
コンパイラ,数値計算法Ⅰ・Ⅱ |
ソフトウェア工学 |
教 授 (博士(工学)) |
明 石 剛 二 |
精密加工,機械基礎製図Ⅱ |
精密加工 |
教 授 (博士(工学)) |
松 野 哲 也 |
電磁気学,制御工学Ⅰ・Ⅱ |
計算物理 |
教 授 (博士(工学)) |
松 村 光太郎 |
構造力学,建築材料実験 |
建設構造学、雪氷学 |
教 授 (博士(工学)) |
柳 原 聖 |
計測制御Ⅰ~Ⅲ,機械力学,技術者倫理 |
計測制御工学 |
教 授 (修士(工学)) |
松 野 良 信 |
工学基礎Ⅰ・Ⅱ,情報ネットワーク |
情報ネットワーク |
教 授 (博士(情報工学)) |
嘉 藤 学 |
情報リテラシーⅡ,アルゴリズムⅠ・Ⅱ |
情報通信工学 |
教 授 (博士(工学)) |
坪 根 弘 明 |
水力学,流体工学 |
流体工学 |
教 授 (博士(マイクロエレクトロニクス)) |
ゴーチェ ロヴィック |
コンピュータアーキテクチャⅠ・Ⅱ,論理回路 |
計算機工学 |
教 授 (博士(工学)) |
岩 下 勉 |
鋼構造,材料力学 |
建築構造学 |
教 授 (博士(工学)) |
下 田 誠 也 |
建築材料,建築実験実習 |
建築材料学 |
教 授 (博士(工学)) |
原 武 嗣 |
電気回路Ⅰ・Ⅱ, 半導体工学 |
電子材料工学 |
教 授 (博士(工学)) |
石 川 洋 平 |
電子回路Ⅰ・Ⅱ,サーキットデザイン |
電子回路 |
准教授 (博士(学術)) |
森 紳太朗 |
情報理論Ⅰ・Ⅱ,電子工学実験Ⅰ |
光導波路 |
准教授 (博士(工学)) |
坂 本 武 司 |
機構と要素, 創造設計演習Ⅱ |
精密加工 |
准教授 (博士(工学)) |
岩 本 達 也 |
材料力学Ⅰ・Ⅱ,機械基礎製図Ⅰ |
材料力学 |
准教授 (博士(工学)) |
篠 﨑 烈 |
工学基礎Ⅲ,ものづくり基礎Ⅰ |
精密加工 |
准教授(博士(工学)) |
森 山 英 明 |
システムプログラム,ソフトウェア工学 |
基本ソフトウェア |
准教授(博士(工学)) |
正 木 哲 |
建築計画,建築設計演習 |
建築計画学 |
准教授(博士(工学)) |
伊 野 拓一郎 |
熱力学,数値計算法 |
計算力学 |
准教授(博士(工学)) |
野 口 卓 朗 |
電子回路Ⅱ,専門創造演習 |
電子回路 |
講 師(博士(学術)) |
藤 原 ひとみ |
高齢者福祉論,建築設計演習 |
建築計画学 |
講 師(博士(工学)) |
窪 田 真 樹 |
建築環境工学,建築設備 |
建築環境工学 |
助 教(修士(工学)) |
森 田 健太郎 |
建築構法,建築設計演習 |
都市計画学 |
助 教(修士(工学)) |
佐土原 洋 平 |
都市計画,建築設計演習 |
都市計画学 |
嘱託教授 |
南 明 宏 |
材料学Ⅰ~Ⅲ,基礎塑性力学 |
塑性加工 |
嘱託教授 |
松 岡 高 弘 |
建築史(日本・西洋),建築設計演習 |
建築史学 |
非常勤(令和6年4月1日現在)
氏名 |
担当教科目 |
備考 |
原 槙 真 也 | メカトロニクス基礎Ⅰ・Ⅱ,メカトロニクス応用,ディジタル制御 | 有明高専名誉教授 |
上 田 雅 之 | 技術者倫理,建築生産システム工学 | 上田建築事務所 代表 |
深 井 澄 夫 | ディジタル回路設計 | 佐賀大学理工学部客員研究員 |
佐々木 伸 一 | 通信工学 | 佐賀大学 准教授 |
澁 谷 秀 雄 |
機械システム要素 | 久留米工業大学 教授 |
井 上 貴 明 | 建築設計演習Ⅳ,建築法規 | みやこ井上建築 一級建築士士事務所 代表 |
鈴 木 裕 巳 | 生産システム工学 | 熊本大学 特任教授 |
中 村 隆 司 |
建築生産 | 株式会社 ピーディーシステム |
古 賀 壮一朗 |
建築生産演習Ⅱ・V | フリーランス |
大 塩 悠 貴 |
人工知能 | (株)ASKプロジェクト |
近 藤 一 輝 | データベース | (株)ASKプロジェクト |