3つのポリシー

有明工業高等専門学校 準学士課程(本科)

【ディプロマ・ポリシー(DP):卒業認定の方針】

 自然災害・高齢化社会などの現代の諸課題に柔軟に対応できる次のような技術者の育成を目的とした創造工学科の全課程を修了することにより、その学習・教育到達目標をすべて達成した者の卒業を認定し、卒業証書 を授与します。

1)幅広い工学に関する基礎知識と主体性を身につけた技術者

2)専門工学に関する高度な知識と創造性に富み、実践力を身につけた技術者

3)自己啓発・向上能力に富み、「ものづくり」を通して社会の発展に貢献できる技術者

4)多様な価値観を理解し、学際的な技術分野で活躍できる技術者

5)国際社会で活躍できる広い視野と教養をもつ技術者

【カリキュラム・ポリシー(CP):教育課程のつくり方・実施方法の方針】

 有明高専では、DPで示している人材を養成するため、次のような特色ある方針により創造工学科の教育課程を編成・実施します。なお、下記科目群の単位は、定期試験及びレポート等の評価結果により認定します。

1)1年次と2年次は創造工学科の1学科5クラス編成とし、一般教育科目及び工学基礎科目でカリキュラム を編成しています。

2)2年次後期からは、2系6コースに分かれ、各コースの専門教育科目を実施します。高学年になるほど専 門教育科目の割合が増えていきます。

3)専門教育科目には、系の基本である系共通科目と、各専門の基礎から応用まで学べるコース専門科目があ り、コース専門科目には、専門教育の知識を得るための科目はもちろん、自ら能動的に、他の人と協力し て課題解決に取り組む創造実践型の科目を設置しています。

4)一般教育科目には、社会系、国語系、外国語系のグローバル化に対応するための科目や数学、物理、化学 などの自然科学系の教養科目を設置しています。

5)4年次後期及び5年次には、コース専門科目に加えて卒業論文作成のための卒業研究を実施します。

【アドミッション・ポリシー(AP):入学を求める人の素養 〈本科入学生〉】

《求める学生像》

 DPを目標に希望や夢を持って、CPに基づいた教育課程を進めるよう、有明高専では、基礎学力を持った中学校卒業生等で次のような人を求めます。

1)ものづくりに興味がある人

2)チャレンジ精神がある人

3)他の人と協力して作業ができる人

4)物事を粘り強く続けることができる人

5)社会に貢献したいと考えている人

《入学者選抜の基本方針》

 《求める学生像》に合致した人を入学させるために、入学者の選抜は「推薦による選抜」と「学力による選抜」及び「帰国生徒等特別選抜」の3つの方法で行います。

◇ 推薦選抜
  中学校卒業見込みで、在籍する学校長が責任をもって推薦でき、合格した場合は入学することを確約でき る人を出願の条件とします。在籍学校長から提出された推薦書と調査書により、優れた人物で技術者として の適性を有しているかを評価するとともに、ものづくりに興味があり、中学校生活などを通じて身につけた チャレンジ精神やコミュニケーション能力などを面接により評価し、その結果を総合して選抜します。

◇ 学力選抜
  中学校を卒業した人または卒業見込みの人を出願の条件とします。学力検査(マークシート方式による理 科、英語、数学、国語及び社会の5教科)の結果により基礎学力を評価し、在籍(出身)学校長から提出さ れた調査書において、本校の教育を受けるのに必要な素養を有しているかを評価し、その結果を総合して選 抜します。

◇ 帰国生徒等特別選抜
  帰国生徒等を出願の条件とします。学力検査(マークシート方式による理科、英語、数学及び国語の4教 科)において、基礎学力を評価し、また本校への適性を在籍(出身)学校長から提出された調査書及び面接 から評価し、その結果を総合して選抜します。

 

有明工業高等専門学校 学士課程(専攻科)

【ディプロマ・ポリシー(DP): 修了認定の方針】

 次のような創造性、多様性、学際性、国際性に富んだ高度な実践的職業技術者の育成を目的とした、専攻科 の全課程を修了した人に対し、修了証書を授与します。

1)物事を多面的に考察できる力、社会における技術者の責任を自覚できる高い倫理観、及び優れたコミュニ ケーション能力を備えた高度な技術者

2)工学の基礎知識、工学の専門知識及び高度に融合された学際的知識を有し、実践力に富む高度な技術者

3)課題の探究能力に優れ、またその課題を解決する方法を提案できる高度な技術者

 

【カリキュラム・ポリシー(CP): 教育課程のつくり方・実施方法の方針】

 専攻科では、DPで示している人材を養成するため、次のような特色ある方針により各専攻の教育課程を編 成・実施します。なお、下記科目群の単位は、試験及びレポート等の評価結果により認定します。

1)豊かな教養と多面的な考察力を身につけるため、技術者倫理を含む一般科目を設置

2)優れたコミュニケーション能力を身につけるため、日本語や外国語の科目のほかに、その能力を実践的に 訓練する分野横断的なPBL(課題解決型学習)科目を設置

3)高度な実践力養成のため、充実した国内外インターンシップ(特別実習)を実施

4)工学の基礎知識を身につけるため、全専攻に共通した専門基礎科目を設置

5)工学における学際的な知識を身につけるため、「生産情報システム工学専攻」等の3専攻において複合的・ 学際的な科目を設置

6)深い専門性を身につけるため、少人数教育の専門科目や特別研究を設置

【アドミッション・ポリシー(AP): 入学を求める人の素養】

《求める学生像》

 本校専攻科は、豊かな教養と幅広い専門知識、学際的・複合的視野と倫理観、創造性と実践力を身につけ た、ものづくりのための高度な実践的技術者を育成することを目指しています。そのため、本専攻科では次の ような人の入学を歓迎します。

1)幅広い工学に関する基礎知識と主体性を身につけた人

2)専門工学に関する知識と創造性に富み、実践力を身につけた人

3)自己啓発・向上能力に富み、技術を通じ社会の発展に寄与できる人

4)多様な価値観を理解し、学際的な分野で活躍できる人

5)国際社会で活躍できる広い視野と教養を備えた人 なお、実社会で活躍しながらキャリアアップしたいと考えている人なども歓迎します。

《入学者選抜の基本方針》

 入学者の選抜は、「推薦による選抜」、「推薦による選抜(社会人)」及び「学力による選抜」の3つの方法で行います。

◇ 推薦選抜
推薦による選抜では、高等専門学校卒業見込みで、学業成績及び人物が優れていると認められる人で、本専攻 科への適性を有し、合格した場合は必ず入学する人を選抜します。推薦による選抜は、在籍する学校長から提 出された推薦書及び調査書、志望調書の内容及びTOEICスコアを総合した書類選抜で行います。専門及び学際 分野の基礎知識については調査書、国際社会で活躍できる素養をTOEICスコア及び調査書と志望調書、主体性 や実践力、社会の発展に対する意欲などを推薦書、志望調書で総合的に評価します。

◇ 推薦選抜(社会人)
 推薦による選抜(社会人)では、出願時において企業等に1年以上在籍した経験があり、所属する企業等の 長または出身学校長が、勤務成績または学業成績、人物ともに優れていると認め推薦する人で、本専攻科への 適性を有し、合格した場合は必ず入学する人を選抜します。推薦による選抜(社会人)は、所属する企業等の 長または出身学校長から提出された推薦書、調査書及び志望調書の内容を総合して書類選抜で行います。専門 及び学際分野の基礎知識については調査書、国際社会で活躍できる素養をTOEICスコア及び調査書と志望調 書、主体性や実践力、社会の発展に対する意欲などを推薦書、志望調書で総合評価します。

◇ 学力選抜
 学力検査による選抜では、本専攻科での勉学に必要な素養と基礎学力及び専門基礎知識を備えた人を選抜し ます。学力選抜は、学力検査の成績、出身(在籍)学校長から提出された調査書及び志望調書を総合して行い ます。学力検査は筆記試験で、英語(TOEIC換算)、数学及び専門科目です。専門及び学際分野の基礎知識につ いては調査書及び専門科目の筆記試験、国際社会で活躍できる素養を英語及び数学の筆記試験並びに調査書と 志望調書、主体性や実践力、社会の発展に対する意欲などを志望調書で総合的に評価します。