有明工業高等専門学校サーキットデザイン教育基金への寄附について
- 2025年03月28日
- その他
- サーキットデザイン教育
2025年3月26日
独立行政法人国立高等専門学校機構
有明工業高等専門学校
この度、株式会社トッパン・テクニカル・デザインセンター(本社:東京都台東区、代表取締役社長 小鹿和繁、以下「TDC」という。)より、2025年4月1日に設置を予定しているサーキットデザイン教育センター(Circuit Design and Education Center、以下「CDEC」という。)を支援するため、本校が設立した「サーキットデザイン教育基金」へご寄附いただくこととなりました。
TDCは1989年に設立され、東京・埼玉・北海道・京都・福岡に拠点を置く半導体・集積回路設計の専門企業です。2020年にはTSMCのVCA(Value Chain Alliance、世界で8社、日本初)認定を取得されました。2022年には本校産学連携マッチングラボに参画され、「TDC半導体・集積回路デザインラボ」として、企業の実践的な集積回路設計との円滑な接続と、集積回路設計を職業とすることの喜びや楽しさを伝える教育を通じて、企業が必要とする集積回路の先取りと、ものづくり・価値づくりを通じた社会人素養を産学連携で育成されています。
TDCは本校が発表した「サーキットデザイン教育センター構想」の趣旨に賛同され、本校が設立した「サーキットデザイン教育基金」にご寄附いただくことを決定されました。2025年4月に本校が設置を予定しているCDECは、全国の国立高専と連携し、日本の半導体産業の復権を牽引する優秀な人材を全国の高専から継続的に育成・輩出することを目標に、サーキットデザイン教育の推進とその応用を通じたアントレプレナーシップ教育の支援という二つの柱を軸に活動します。さらに、CDECが提供する半導体教育プログラムを通じて、科学技術の急速な進歩や社会の変化に柔軟に対応できる、知識と創造性を兼ね備え、日本の半導体産業の発展を支える人材が育成されます。
今回のTDCからのご寄附は、本校におけるCDECが、半導体業界の将来を担う人材育成の拠点として発展する上で、大変大きな支えとなります。高度化する半導体技術、加速するグローバル競争、そのような変革の時代において、全国の高専から輩出される人材が、日本の半導体産業の技術革新を牽引し、国際競争力を高める原動力となることを期待しております。本校は、TDCとの連携を深め、半導体人材の育成と産業界の発展に貢献してまいります。
2025年3月24日にTDC芝浦デザインセンターにおいて、有明工業高等専門学校サーキットデザイン教育基金への寄附金贈呈式が行われ、両者の代表は次のようにコメントしています。
株式会社トッパン・テクニカル・デザインセンター代表取締役社長 小鹿和繁様(写真右)
サーキットデザイン教育センター(CDEC)が全国の高専と連携し、高度な専門知識と実践的なスキルを持つ人材を育成することで、日本の半導体産業の競争力強化に貢献することを期待しています。
独立行政法人国立高等専門学校機構有明工業高等専門学校校長 八木 雅夫(写真左)
有明高専単独の取組ではなく、全国の高専がネットワークで連携した半導体人材の育成、とりわけ半導体設計教育を通じた基礎から先端までの教育を社会的な理解を得ながら推進することに主眼を置いています。
以上