複合生産システム工学プログラム

複合生産システム工学プログラム 

 本校では、平成13年度に専攻科が設置されたことに伴い、「幅広い工学基礎と豊かな教養を基盤に、創造性・多様性・学際性・国際性に富む実践的な高度技術者の育成をめざす」という教育理念を踏まえ、本科4年次から専攻科2年次までの4年間の学習・教育に対して、技術者教育プログラムとして「複合生産システム工学」プログラムを設定し、社会のさまざまな要請にこたえられる技術者教育を行っています。

 

プログラムがめざす技術者像

 一般に技術者とは、数理科学および自然科学の知識を駆使し、社会や環境に対する影響を予見しながら資源と自然力を活用し、経済活動の担い手として人類の利益と安全に貢献するハード・ソフトの人工物やシステムを研究・開発・製造・運用・維持する専門職業人のことを言いますが、技術が急速に進歩し、複合化している現在では専門分野のみならず、他の専門分野との境界領域についても責任を持たなければなりません。
 また、構築、製作された「モノ」が安全であること、さらには「モノ」が社会や自然環境と共存できることにまで責任を負うことが技術者には求められています。
 このような背景と本校の「幅広い工学基礎と豊かな教養を基盤に、創造性・多様性・学際性・国際性に富む実践的な高度技術者の育成をめざす」という教育理念を踏まえ、本校では本科4年次から専攻科2年次までの4年間に相当する学習・教育に対して、一貫した一つの教育プログラムとして「複合生産システム工学」プログラムを設けています。
 本プログラムでは、工業生産活動(機械、電気、電子情報、物質、建築)における諸課題を自ら発掘し、多角的な視点から解決するため、ものづくりに重点をおき、工学の専門知識と学際・複合的知識を総合した判断力と問題解決能力を備えた技術者の育成を目指しています。
 さらにはこれらの教育を通じて、人々に優しく、自然と共存できる技術の開発に携わり、環境問題・食糧問題・エネルギー問題など今日的な諸課題について柔軟に対応できる技術者を育成することを目的としています。

プログラムがめざす技術者像

 

学習・教育到達目標

 学習・教育到達目標

履修対象者

 複合生産システム工学プログラムは本科4年次から専攻科2年次までの4年間を構成しており、本科4年次に進級あるいは編入した学生が本プログラムの履修者対象となります。しかし、本科を卒業し専攻科に進学せずに、就職したり他の高等教育機関に編入学する学生もいますので、最終的な本プログラムの履修者は専攻科に入学した学生としています。また、他の高等教育機関を卒業した学生や社会人が専攻科に入学した場合も本プログラムの最終的な履修者となります。

科目構成

本プログラムで履修、修得することができる科目は、
 [0]人文科学・社会科学・語学系科目及び自然科学系科目群
 [1]基礎工学の知識・能力に関する科目群
 [2]専門工学の知識・能力に関する科目群
の大きく3つの科目群から構成され、次のように細分化されています。
それぞれの中に区分されている科目は、別表1〜6に記載されています。 

 [0] 人文科学・社会科学・語学系科目群及び自然科学系科目群
  [0(人)] 人文科学・社会科学・語学系科目群
  [0(自)] 自然科学系科目群(工学の基礎科目)

 [1] 基礎工学の知識・能力に関する科目群
  1-① 設計・システム系科目群
  1-② 情報・論理系科目群
  1-③ 材料・バイオ系科目群
  1-④ 力学系科目群
  1-⑤ 社会技術系科目群

 [2] 専門工学の知識・能力に関する科目群
 「専門工学の知識・能力に関する科目群」に該当する科目は、本科4~5年、及び専攻科の専門科目のうち、「[1]基礎工学の知識・能力に関する科目群」に掲げられた科目を除く全ての専門科目ですが、ここでは特に2-1)から2-4)に該当する科目群を掲げています。
  2-1)学際的・複合的な資質を育成する科目群と深い専門性を有する科目群
  2-1)-①学際的・複合的な資質を育成する科目群
  2-1)-②深い専門性を有する科目群
  2-2)いくつかの工学の基礎知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明・説得する能力に関する科目群
  2-3)工学の基礎知識・技術を統合し、創造性を発揮して課題を探求し、組み立て解決する能力に関する科目群
  2-4)技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する基礎的な能力に関する科目群 

プログラムの履修

【単位の認定】

 各授業科目の単位の認定は、本プログラムの学習・教育到達目標(A-1)~(C-2)を考慮して科目ごとに定められた「授業内容と到達目標」に十分到達しているか否かによって、科目ごとの単位の認定が行われます。本プログラムの「学習・教育到達目標」と「授業内容と到達目標」はシラバスに記載されていますから、学習・教育到達目標と到達すべき目標を十分理解して勉学に励んでください。
 また、本科の授業外単位のうち、技能審査(資格試験)による修得単位は、授業時間を保証できないため、本プログラムの単位としては認められません。

他の高等教育機関等で取得した単位の認定方法

【他の高等教育機関で取得した単位,および編入学生が編入前に取得した単位の認定】

(1) プログラム履修対象期間(本科4、5年次および専攻科1、2年次)に他の高等教育機関で修得した単位は、以下の単位の認定方法に従って、専攻科委員会での審議を経て、原則として、本プログラムの単位として30単位まで認めます。なお、放送大学で修得した単位は認めていません。
(2) 本校以外の出身者で本プログラムに編入(本校専攻科に入学)した場合、本プログラム編入学前の出身校において修得した単位については、次の「プログラム履修中に他の高等教育機関で修得した単位の認定方法」に従って、専攻科委員会および教務委員会での審議を経て、本プログラムの単位としての認定をしますので、学生は専攻科長または専攻科委員に相談して下さい。

【他の高等教育機関等で取得した単位の認定方法】

①当該高等教育機関で修得した科目が[科目構成]に掲げられたいずれかの科目群に該当し、その評価が60点以上の場合、本プログラムの当該科目群の科目として認定します。
その科目の評価が60点未満の科目については、本プログラムの単位及び授業時間として認めません。
②[科目構成]に掲げられた科目群に該当しない科目については、本プログラムの単位として認めません。

【手続き】

 上記①、②に該当する科目の本プログラムとしての単位と授業時間の認定を希望する学生は、以下の書類を教務係に提出して下さい。
  1)修得単位認定願 2)成績証明書 3)当該科目のシラバス

プログラムの修了要件

(1) 専攻科の学習・教育到達目標を全て達成していること。
(2) 専攻科の必修科目を全て修得していること。
(3) 専攻科の必修科目と選択科目を併せて62単位以上を修得していること。
(4) 原則として研究成果を学外に公表すること。

学習・教育到達目標とその評価方法及び評価基準

表2 学習・教育到達目標とその評価方法および評価基準(PDF形式)

教育課程表

 
 

シラバス

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