Web版高専だよりNo.12 教員からのメッセージ
- 2023年04月10日
- 高専だより特集記事
令和5年3月をもって退職・転出される先生方からメッセージをいただきました。
○一般教育科 安井 絢子 先生
(Q1) 高専で最も思い出に残ることは?
見たこともない電卓(関数電卓と言うと後で知りました)や、聞いたことのない理系専門用語を使いながら、数学や物理の問題を解いている学生の皆さんを見て衝撃を受けました。
「この学校には天才しかいない」と思いました。
(Q2) 高専あるいは学生に望まれることは?
どうぞ、ことばを大切にして、沢山の本を読んでみてください。他者への思いやりと、感謝を忘れずに、実り多い学生生活を送って欲しいです。皆様が元気に活躍されることを願っております。
(Q3) 今後のことについて一言
有明高専で新しい視点を得ることができました。多くのことをお教えいただき心から感謝しております。
今後は、この経験を生かして、九州女子大学で教育・研究に努めて参ります。今後も九州におりますので、またどこかで皆様にお会いできたら嬉しいです。
○建築コース 金田 一男 先生
(Q1) 高専で最も思い出に残ることは?
私が2016年9月に有明高専に赴任し、在職中の六年半で沢山の思い出が残っています。その中で、建築コース4年生の材料実験実習が最も印象深いです。
この授業は、建築に使用する主な材料としての木材、コンクリート、鋼材を取り扱い、木材の各種実験および、コンクリートを作るための細骨材(砂)、
粗骨材(砂利・砕石)の材料試験を行い、鉄筋を組み立て、細骨材、粗骨材、セメント及び混和剤を用いて調合し、その後にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート梁を製作します。
また、丸鋼やアングル材を溶接して鋼製のフレームを製作するなど、学生がグループを分けて準備・実験・実験結果の分析とまとめ、実験実習を通り知識と技能を身に着けることができます。
大学ではできない素晴らしい授業設定となっています。
(Q2) 高専あるいは学生に望まれることは?
少子高齢化や国際化、コロナの影響やウクライナの戦争など、高専生が厳しい社会情勢に直面しています。
将来の日本の技術継承と発展を担う皆さんが、学校でしっかり基礎知識を身に着け、AIを代表する新しい技術を目に向け、どのような厳しい環境でも適応できる人材になってほしいです。
(Q3) 今後のことについて一言
ここでは、侍ジャパンを世界一に導いた大谷翔平の言葉を皆さんに送ります。
「あこがれてしまっては超えられない。僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日1日だけはあこがれを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあ、行こう!」
この大谷選手の言葉のように、今後皆さんにも目標をもって一日一日を乗り越えていってほしいです。心から皆さんを応援しております。