ミセル分子の新たな知見を発見
- 2019年02月14日
- 受賞・活躍等
創造工学科 環境エネルギー工学系の大河平准教授の研究成果が、Springer Nature社が発行する国際的な学術誌であるScientific Reportsに受理され、2月13日に公開されました。研究論文のタイトルは、”Structural analysis of a calix[4]arene-based Platonic Micelle”です。
(http://www.nature.com/articles/s41598-018-38280-1)
セッケン分子に代表されるような「水になじみやすい部分(親水性)」と「水になじみにくい部分(疎水性)」を併せ持つ両親媒性分子が、水中で形成する「ミセル」という構造について、実験的手法と計算化学と呼ばれる理論的手法を用いて検討した結果、集まる分子数が30以下の場合には、プラトンの正多面体の面の数と同数になるということを世界で初めて見つけました。
(詳細は、2017年にSPring-8にてプレスリリースされていますので、そちらをご覧ください)
今回の研究成果は、計算化学的手法にてカリックスアレーンという分子が水中で形成するミセルについて検討したもので、学術面においてインパクトの高いものとなっています。
本研究は、科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(JST CREST)、および、日本学術振興会(JSPS)科学研究費 若手研究B JP17K14496の助成を受けたものです。