令和5年度国立高等専門学校機構職員表彰「理事長賞」と「若手奨励賞」のW受賞
- 2024年06月21日
- 受賞・活躍等
令和5年度国立高等専門学校機構職員表彰において、総務課連携推進係一般職員 中野聖也さんと総務課人事労務係一般職員 工藤正人さんが理事長賞(事務職員部門)「題目:クラウドツール(GoogleWorkspace)を活用した勤怠管理システムの構築及び運用」を、技術部技術専門職員 中島正寛さんが若手奨励賞(技術職員部門)「題目:海外展開事業での貢献と実践的なものづくり教育に関する取り組み」を受賞しました。(職名はいずれも令和5年度時点)
◆勤怠管理システムを独自構築
業務のDX化が叫ばれる中、従来の紙媒体での勤怠管理には時間的ロスや人的ミス誘発等の数多くの問題点がある一方、パッケージ型システムを導入するにはコスト面で現実的ではありませんでした。そこで、中野さんと工藤さんは、既存のクラウドサービスを用いて、電子出勤簿システム及び電子休暇申請システムを独自構築することで、業務平準化や作業効率化を試み、結果として、人的ミスの逓減や労働時間の健全化、管理者・労働者双方の利便性向上等の様々な面で相乗効果を得ることができました。さらに、システム構築に当たり難解なプログラム等は使用しておらず、他の高専での運用も可能であると見込まれることから、今後の機構全体の業務効率化及び費用削減にも寄与することが評価されています。
◆カオタン技術短期大学(ベトナム)で実践的なものづくり教育に寄与
中島さんは、有明高専の卒業生です。このたび、KOSENの海外展開事業において、カオタン技術短期大学におけるKOSENコース設置にベトナム教育支援推進室メンバーとして携わり、ものづくり教育や授業コンテンツ作成等で貢献したことや、同大学が主催するミニカーレーシング大会への学生チーム出場に当たり中心的役割を果たしたことが評価され、表彰されました。具体的には、ミニカー製作において、スケジュール管理から部品設計、工作機械の操作、組付け、修正等の全過程できめ細かな指導を行うことで、ミニカーの50%以上を自作しなくてはならないという大会規定に沿いながらも、学生のユニークで柔軟なアイデアを具現化させ、学生に「ものづくり」の経験を積ませることに尽力されました。
◆国立高等専門学校機構職員表彰とは
本職員表彰は、業務改善、教育支援業務・研究支援業務・学生支援業務等において、特に高く評価できる成果が認められる職員を表彰することにより、職員全体の職務遂行意識の高揚を図ることを目的として、平成23年度から実施されています。
令和5年度は、推薦された事務職員部門6件、技術職員部門15件の合計21件から、理事長賞6件、若手奨励賞3件の合計9件が選ばれ、令和6年1月26日に、学術総合センター一橋講堂にて表彰式が行われました。今回の2件同時受賞は、全国的にも大変珍しいことです。