【報道機関の皆様へ】半導体人材育成分野における包括連携に関する協定の締結について
- 2025年01月24日
- イベント
- 有明工業高等専門学校及び東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センターのロゴマーク
有明工業高等専門学校(福岡県大牟田市 校長:八木雅夫 以下「有明高専」)と東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センター(東京都文京区弥生 センター長:池田誠 以下「d.lab」)は、半導体人材育成分野における包括連携に関する協定を締結します。この協定を締結するために、下記のとおり署名式を行いますのでお知らせします。
半導体人材育成に取り組む背景
半導体産業は、自動運転技術を搭載した電気自動車やスマートフォンなどの製品やサービスのさらなる発展によって、2030年ごろには産業規模が現在の2倍程度にまで拡大すると予想されています。産業や社会の「コメ」と呼ばれる半導体を開発・製造する上で欠かせない先端技術を我が国で充実させることは、経済安全保障に直結する重要な基盤であり、半導体に関わる人材育成は喫緊の課題となっています。
今後、半導体に係る人材需要がさらに高まることが予想され、即戦力となりうる人材育成が急務となっています。そこで、有明高専では、独立行政法人国立高等専門学校機構が推進する次世代基盤技術教育のカリキュラム化(COMPASS5.0)半導体分野プロジェクトにおける実践校として、半導体設計人材育成を推進しています。
d.labでは、現在、文部科学省の「次世代X-nics 半導体創生拠点形成事業」における『Agile-X~革新的半導体技術の民主化拠点』として、半導体分野の研究開発を主導しています。また、最先端の研究開発に加え、2024年4月からは東京大学学部横断型教育プログラム「半導体教育プログラム(SPIRIT)」を開始し、半導体製造を担う人材育成にも注力しています。
サーキットデザイン教育の全国展開へ
有明高専では、これまで培ってきた半導体設計人材育成の知見と実績を基盤として、サーキットデザイン教育センター(Circuit Design and Education Center 以下「CDEC(シーデック)」) (仮称)の2025年度初頭の設置を目指します。CDECがd.labと高専を繋ぐハブとなり、高専における半導体設計教育と研究活動の更なる機能強化につながることが期待されます。
有明高専は、全国の国立51高専と連携し、日本の半導体関連産業を支える人材の育成と輩出を目指します。
包括連携の目的と連携協力事項
有明高専とd.labは、半導体分野における高度な教育研究と人材育成を連携して推進し、我が国の半導体産業の活性化と国際競争力の強化に貢献することを目的とします。
具体的には、以下の事項を連携・協力して推進します。
(1)教育の質の向上に関すること
有明高専及びセンター双方の教育資源を活用し、学生が即戦力として活躍できる実践的な知識・技術と、将来の半導体産業を牽引する研究開発能力を兼ね備えた人材を育成します。
(2)研究及び産学官連携の推進に関すること
将来的な共同研究開発を見据え、まずは研究交流や情報交換を通して連携基盤を構築し、互いの研究開発能力の向上に努めます。その過程で、産業界とも連携し、技術の社会実装を促進します。
(3)学生・教職員の交流の推進及び資質の向上に関すること
学生・教職員の交流を促進し、相互の知見や経験を共有することで、教育・研究の質向上と人材育成の活性化を図ります。
(4)その他、本協定の目的を達成するために、双方が必要と認める事項
必要に応じ、包括連携の目的を達成するために必要な事項を定めます。
署名式
日時
令和7年1月31日(金)10時00分~11時00分
場所
東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センター
(東京都文京区弥生2-11-16武田先端知ビル4階402号室)
式次第
・開式
・出席者紹介
・趣旨説明
・署名
・記念撮影
・署名者挨拶(八木雅夫校長、池田誠センター長)
・閉式
・取材(八木雅夫校長、池田誠センター長、石川洋平教授(有明高専))
取材申込
署名式でのカメラ撮影、署名式終了後の取材が可能です。なお、スケジュール上、取材時間が限られていますのでご留意ください。
なお、カメラ撮影及び取材を希望される報道機関は、令和7年1月28日(火)までに、必ず有明高専総務課総務企画係までご連絡ください。
◆お問い合わせ先
独立行政法人国立高等専門学校機構
有明工業高等専門学校
総務課総務企画係
TEL:0944-53-8611
e-mail:www-admin@ariake-nct.ac.jp