有明工業高等専門学校サーキットデザイン教育基金への寄附について
- 2025年03月27日
- その他
- サーキットデザイン教育
2025年3月26日
独立行政法人国立高等専門学校機構
有明工業高等専門学校
この度、日清紡ホールディングス株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 村上雅洋、以下「日清紡」)より、2025年4月1日に設置を予定しているサーキットデザイン教育センター(Circuit Design and Education Center、以下「CDEC」)を支援するため、本校が設立した「サーキットデザイン教育基金」へご寄附をいただきました。
日清紡グループは、1907年の創業を起源とし、現在は「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」の戦略的事業領域でソリューションを提供し、社会に貢献しています。2021年、グループ会社の佐賀エレクトロニクス株式会社(現在の日清紡マイクロデバイスAT株式会社)が、本校の産学連携マッチングラボに参画し、高専内に「センシングモジュール統合設計ラボ」を開設、静電気対策のためのセンサーモジュールを共同で開発しています。その過程で、統合設計を視野に入れた人材育成環境の構築を目指し、現在に至っています。
日清紡は、本校が発表した「サーキットデザイン教育センター構想」の趣旨に賛同され、本校が設立した「サーキットデザイン教育基金」にご寄附いただくことを決定されました。2025年4月に本校が設置を予定しているCDECは、全国の国立高専と連携し、日本の半導体産業の復権を牽引する優秀な人材を全国の高専から継続的に育成・輩出することを目標に、サーキットデザイン教育の推進とその応用を通じたアントレプレナーシップ教育の支援という二つの柱を軸に活動します。さらに、CDECが提供する半導体教育プログラムを通じて、科学技術の急速な進歩や社会の変化に柔軟に対応できる、知識と創造性を兼ね備え、日本の半導体産業の発展を支える人材が育成されます。
今回の日清紡からのご寄附は、本校におけるCDECが、半導体業界の将来を担う人材育成の拠点として発展する上で、大変大きな支えとなります。高度化する半導体技術、加速するグローバル競争、そのような変革の時代において、全国の高専から輩出される人材が、日本の半導体産業の技術革新を牽引し、国際競争力を高める原動力となることを期待しております。本校は、日清紡との連携を深め、半導体人材の育成と産業界の発展に貢献してまいります。
2025年3月25日に日清紡本社において、有明工業高等専門学校サーキットデザイン教育基金への寄附金贈呈式が行われ、両者の代表は次のようにコメントしています。
日清紡ホールディングス株式会社 代表取締役社長 村上 雅洋様(写真右)
AI、IoT、自動運転などの次世代技術の基盤となる半導体分野で、世界をリードしていくためには人材不足という深刻な課題の克服が急務です。設立された「サーキットデザイン教育基金」が未来を担う半導体設計技術者の育成、そして我が国の半導体産業の国際競争力強化に役立つことを期待しています。
独立行政法人国立高等専門学校機構 有明工業高等専門学校校長 八木 雅夫(写真左)
有明高専単独の取組ではなく、全国の高専がネットワークで連携した半導体人材の育成、とりわけ半導体設計教育を通じた基礎から先端までの教育を社会的な理解を得ながら推進することに主眼を置いています。
以上