新しい酵素固定化技術
- 2019年03月05日
- 受賞・活躍等
平成30年3月に本校を卒業したモクタール・アシカンさん(現在、熊本大学工学部3年生)の、本校在学時の研究論文が国際的な学術誌であるInternational Journal of Biological Macromoleculesに受理され、3月3日に公開されました。
研究論文のタイトルは”Novel biodegradation system for bisphenol A using laccase-immobilized hollow fiber membranes”です。
(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0141813018359233?via%3Dihub)
この研究は、大河平准教授着任時に研究室が設置された年から開始されたもので、歴代の卒業生である松本光さん(現在、九州大学大学院工学研究院 三浦・星野研究室所属)、西岡知哉さん(現在、東京工業大学物質理工学院 穐田・吉沢研究室)、モクタール・アシカンさん、そして本校在学中の北田総磨さん(専攻科応用化学専攻1年)、立野野乃花さん(物質工学科5年)が行ったものをまとめたものです。
ラッカーゼという”きのこ由来”の酵素を人工膜に固定し、ラッカーゼそのものが持つ”物質を酸化する機能”を人工膜に付与することで、難分解性物質である”ビスフェノールA”の分解するという内容で、水処理や新しい酵素固定化技術の展開に貢献するものであり、学術面においてインパクトの高いものとなっています。
本研究は、平成30年度有明高専校長裁量経費による研究助成を受けたものです。