第60回化学関連支部合同九州大会にて優秀発表賞を受賞しました
- 2023年07月20日
- 受賞・活躍等
2023年7月に開催された第60回化学関連支部合同九州大会にて、専攻科物質工学専攻1年生の田中 萌さんが優秀発表賞を受賞しました。
乳液(エマルジョン)を安定化するために界面活性剤を用いることはよく知られていますが、近年では代わりに微粒子を用いて安定な乳液を
作製する「ピッカリングエマルジョン」に関する研究も盛んで、様々な反応場やドラッグデリバリーシステム、食品、化粧品分野にも応用が期待
されています。カニ外骨格の主成分であるキチンの微粒子もその選択肢の一つですが、精製に多量の試薬が必要でした。この研究ではあえて、
未精製のカニ微細粉を用いて乳化を試みたところ、精製されたキチン微細粉よりも安定な乳液を得ることがわかりました。
大学生・大学院生も発表する中、本校専攻科生の受賞は昨年に引き続き快挙となります。
なお、本研究は2年前の校長裁量経費の助成を受けて実施を始めた研究項目です。
発表題目:ピッカリングエマルジョンに安定性を与えるカニ外殻由来未精製マイクロパーティクル