研究の紹介
- 2017年08月29日
- 高専だより特集記事
次の2名の先生方に、研究について紹介いただきます。
○創造工学科(人間・福祉工学系)助教 正木哲先生 専門分野:建築計画学
正木研究室では、建築計画・設計の分野を専門に研究を行っています。特に、私の研究室では、木造建築の計画に関する研究を主たるテーマとして行っています。地域の身近な資源である木材(主にスギ)の利活用をいかに進めていくかという課題に対し、地域産木材をふんだんに使用する新工法の開発など具体的な木材利用方法の検討から、地域産木材の調達手法、木材利用を促進する制度に関する研究など、幅広い視点から研究を進めています。
本校に着任してからは、研究テーマの対象を広げ、市営住宅の持続的な住民自主管理の支援のあり方や空き家の利活用に関する研究など地域の抱える課題に関する研究や、高校建築における特別教室の計画に関する研究など多様なテーマに挑戦しています。
○一般教育科(英語)助教 中島亨輔先生 専門分野:英語学
学生の多くは、英語を学ぶ際に単語や構文の丸暗記を強いられてきました。その為、英語を退屈で難しいものと考える学生も多いです。しかし、英語を含む言語は人間が生み出したものであり、そこには人間の考え方や合理性がよく表れています。この「人間の考え方が言語に反映される」というアイディアが私の専攻である認知言語学の根本原理です。認知言語学に基づいた多義語の研究や異言語間の比較文化研究を英語教育に応用しています。
以下は、straightの語義間の有機的ネットワークを図示したものです。このような図を示すことで、straightという形容詞の意味の広がりと日本語「直」との概念的的並行性を理解することが出来ます。