研究の紹介
- 2018年09月21日
- 高専だより特集記事
今回は、田端先生の研究を紹介します。
○一般教育科 准教授 田端 亮先生 専門分野:解析学
1,2,3,4,5…と並んでいるトランプを切ると,例えば5,9,J,2,7…と並び替えが起こります。あらゆる並び替えのパターン(52枚なら52!パターン)を集めると,対称群と呼ばれる数学的対象になります。
私の研究は,この対称群を使って,高専3年生で習う行列の行列式をアレンジした「一般化行列式」の性質を調べることです。対称群と行列式という単純で基本的かつ重要なものの組合せですが,知られていることは決して多くありません。
近年,ビッグデータやディープラーニングによって,とても大きな行列の研究も盛んになっています。行列サイズを極限まで大きくし,一般化行列式の値がどうなるか,に興味をもって取り組んでいます。